天なびコラム
第5536話
2015年12月24日
クリスマスイブ
今日はクリスマスイブです。そして明日はクリスマス。
クリスマスとはイエスキリストの生誕日であり、クリスマスイブにはその生誕をお祝いします。
では何故お祝いを生誕日当日ではなく、前日の夜にするのでしょうか。調べてみました。
キリスト教には「教会暦」という暦があり、この暦では、日没が一日の区切りとなっています。つまり、日没から新しい一日が始まります。
この暦に従うと、クリスマスとは、現在使われている太陽暦の12月24日の日没〜25日の日没までとなり、クリスマスイブは、クリスマスに含まれることになります。
「イブ」とは古語「even」を語源とし、これは「夜・夕べ」を意味するそうです。つまり、クリスマスイブとは「クリスマスの夜」ということになります。
まとめますと、12月24日の日没以降はもうクリスマスであり、24日の夜は「クリスマスの夜(イブ)」となります。
そして、クリスマスをクリスマスイブにお祝いするのです。
イエスの生誕直後、空には見たことのない星「ベツレヘムの星」が輝き、それを知らせたそうです。この星は、現在ではクリスマスツリーの先端などに飾られています。
このことからも、クリスマスと夜とは深い繋がりがあるように感じられます。
人々はクリスマスの夜に、この星を飾り、眺めながら、イエスの生誕を祝福してきたのだと思います。
執筆者:熊