天なびコラム

第5567話

2016年01月24日

梅ヶ枝餅

ここ数日、梅のつぼみが膨らみ、色付いてきているのを見ます。

今の時期は二十四節気のなかの「大寒」の期間に当たり、暦の如くとても寒い日が続きます。そんな中、梅のつぼみは、何となく春の始まり(立春)が近いことを感じさせてくれ、少し嬉しい気分にさせてくれます。

梅といえば天神さま。天神さまといえば太宰府。そして太宰府で有名な食べ物が「梅ヶ枝餅 (うめがえもち)」です。

これは、薄めの餅生地の中に餡が入っていて、平たくして焼いたもので、お餅の焼ける香ばしさと餡の甘味が合わさり、とても美味しい餅菓子です。

太宰府天満宮に参拝した後には必ず買って帰っていました。焼きたてが美味しく、買ってすぐに食べるのがお勧めです。

全国にはたくさんの天満宮があり、梅の木もたくさん植えてありますが、この梅ヶ枝餅だけは太宰府にしかありません。

私は毎年この時期に梅の花を見ると、一緒に梅ヶ枝餅が頭に浮かびます。大阪から太宰府は遠く、簡単には食べられませんが、機会があればぜひ、また食べたいと思います。

久しく食べていない懐かしい味を味わうのが楽しみです。

皆さまも、太宰府天満宮へ参拝した際にはぜひ食べてみて下さいね。


執筆者:熊