天なびコラム

第5584話

2016年02月10日

雪止め

1月の大寒波の影響で今シーズンは雪の降らない地域で大雪になりました。
雪に慣れていない地域では路面の凍結によるスリップなど、足元について注意喚起をされる場合が多いです。
しかし、足元以外にも危険はあります。
屋根からの落雪です。

雪が降る地域と降らない地域には屋根瓦に差があります。
それは雪止めの有無です。
雪が降る地域は屋根からの落雪を避けるために、屋根瓦に雪止めを付けて雪を落ちにくくしています。
屋根瓦は室内の暖房により暖められるので、屋根に残った雪を溶かして、雪の塊を細かくします。
結果、落雪による怪我や雨どいの破損などを未然に防いでいます。
雪止めのない地域はこういった予防策はないので、屋根から雪が塊となって落ちることで怪我や雨どいの破損などが起こります。

ただし、豪雪地域では雪下ろしをするときに邪魔になるため一般的に雪止めはついていません。

暦の上では春になり寒さもおさまってきましたが、まだまだ雪が降るシーズンが続きますので雪による被害にご注意ください。


執筆者:たぷん