天なびコラム

第6165話

2017年09月13日

秋の言葉を使うタイミング

今日は晴れる予報のところが多そうです。場所によっては快晴になるところもあるかもしれません。
ところで、天気概況を作るとき、頭の中の天気のイメージをどうやって言葉で表すかを悩むことがあります。雲もなく、空気も乾燥していると「秋晴れ」を使いたくなりますが、日中の気温が30℃を超えるような状況が予想されると時期尚早と思われます。同様に「さわやか」も使うタイミングが難しいです。秋の季語なのですが、やはりこちらも少しひんやりした様子を表しますので、真夏日になるような残暑が厳しい日にはそぐわないです。
それでは何℃くらいになれば「秋晴れ」や「さわやか」が使えるようになるのか。住んでいる場所や湿度にもよりますが、夏日や熱帯夜の基準である25℃よりも気温が下回る状況が妥当ではないでしょうか。
そうすると今日は広い範囲で「秋晴れのさわやかな朝」を迎えたことになります。さて、みなさんはどう感じたでしょうか。日中は夏日や真夏日になるところが多いので「さわやかな昼になる」とは言い難いですが…。使う頻度が高まるのはもう少し先になってからのようです。

執筆者:西