天なびコラム

第6167話

2017年09月15日

ひじきの日

今日は「ひじきの日」です。
由来はというと、2003年まで9月15日は「敬老の日」でした。
この敬老の日に因み、昔からひじきを食べると長生きするといわれていることから、三重県ひじき協同組合が1984年制定しました。

さて、このひじきですが皆さんどのような印象をお持ちでしょうか。
私は、鉄分が豊富に含まれた食材という印象でした。
学生時代に読んだ食品成分表にもそのように載っていたと記憶します。

しかし、2015年に改訂された日本食品標準成分表では、ひじきの成分内容が大きく変更されました。
鉄分含有量がそれまで記載されていた含有量の10分の1の量に変更されたのです。
私は最近このことを知ったのですが、思わず「えっ」と声をあげてしまったほどです。

一般に、乾燥ひじきの製造にはステンレス釜を使用する場合と鉄釜を使用する場合があり、今回の改定ではそれぞれの製法による鉄含有量が記載されました。
その内容によると、鉄釜での製法の方が鉄含有量が多くなるようです。
しかし、別の組織の調査によると、産地によっても鉄含有量の違いがみられるそうなので、一概に鉄釜の鉄分が溶け込んだということも言えないようです。

ひじきに限らず、これまで常識と思っていたことが覆されることを最近多く感じます。
そういったことを知るたびに、驚きとともに、次はどんなことが解明されるのだろうとワクワクする気持ちになります。
長生きはしてみるものですね。


執筆者:ユン坊