天なびコラム

第6181話

2017年09月29日

宇宙の天気

先日、太陽フレアが発生し、地磁気が乱れたり、活発なオーロラが発生して話題になりました。このとき、太陽フレアの地球への影響が予測されていたことをご存知でしょうか。

NICT(情報通信研究機構)の宇宙天気情報センターという機関が宇宙の天気を予報しています。
太陽フレアが発生すると、X線は約8分で地球に届きますが、太陽から地球までは約1億5000万kmも離れているため、地球に影響を与えるコロナガスは2、3日後に到達します。
この時間差を利用して、地球への影響が予測されています。

宇宙の天気の観測、主に太陽の観測には、JAXAの太陽観測衛星「ひので」をはじめ多くの衛星が使われていて、観測データを基に世界各国で宇宙天気予報が行われています。
普段の生活では宇宙の天気を気にすることはなかなかありません。ですが、宇宙の天気が荒れると、GPSの精度が悪くなったり、人工衛星に不具合が出たりします。さらに規模が大きくなると停電を引き起こしたりと様々な影響があります。このため宇宙の天気予報もとても重要です。

地球の天気予報だけでなく、宇宙の天気予報についても詳しく知りたいなと思いました。


執筆者:たち