天なびコラム

第6182話

2017年09月30日

合格のお知らせが

毎年1月と8月に行われている気象予報士試験は、先月で通算48回目を迎えました。
48回目の試験の合格発表を来週に控え、結果を心待ちにしている方もいらっしゃるでしょう。

気象予報士試験は、マークシート方式の学科試験と筆記の実技試験に分かれています。
学科試験は、予報業務に関する一般知識と専門知識の2科目があり、合格すると1年間その科目の試験が免除になります。
私も一般知識→専門知識の順で1つずつ合格し、最後は実技試験のみを受験して気象予報士の資格を取ることが出来ました。

学科試験が2科目とも免除になって挑んだある年の試験にて。
この試験の合格発表の日は、1日中家の中で1通のハガキが来るのをずっと待っていました。
気象予報士試験の結果通知は、圧着ハガキで届けられます。
インターネットでも合格者の番号を見ることはできるものの、敢えてこのハガキが届くまで見ないことにしていました。
特に深い理由はないのですが、何となくパソコンでよりもハガキで見たい…そんな気分だったので。

しかし、これまで午前中〜午後イチにはポストに投函されていたハガキが、いつまでたっても届かない。
このハガキは、合格の場合は気象予報士の登録申請に、不合格でも学科試験のいずれかが合格であれば次回試験で免除するのに必要となる、重要なものなのです。
しかし何度ポストを覗いても入っていない…。
最終的に、郵便屋さんの仕事も終わったであろう時間になっても、届くことはありませんでした。

結局、夕飯前に諦めてインターネットを開き、自分の受験番号が記載されているのを確認。
ひとしきり喜んだ後、「ハガキは?あれって予報士登録に必要なんじゃ??」と我に返りました。
翌日、インターホンが鳴って玄関を出てみると、郵便屋さんが立っていました。
「すみませーん、これ昨日配達するものだったんですよ〜」と、手には大事なハガキが。
何故こんな明るい振る舞いをされたのかは謎ですが、無事に届いて一安心しました。
その時の郵便屋さんの喋り方は、今でも私の中に残っています。

以上、合格直後の小さなハプニングのお話でした。


執筆者:そふぃー