天なびコラム

第6279話

2018年01月05日

白い息

今日は小寒です。
この小寒から大寒にかけて一番寒い季節に入ります。

この寒い季節、呼吸をすると息がより白く見えます。
なぜ、息が白く見えるのでしょうか?
まず、人が吐く息の中には水蒸気が含まれています。
この水蒸気は無色の気体のため、目に見えません。
ですが、人の口から吐く息の温度はだいたい人間の体温と同じくらいの36度です。
冬の寒い気温との温度差により、水蒸気が一気に冷やされて水滴に変わり白く見えます。

地球上で寒い場所といえば南極ですが、南極の場合どれほど白くなるのでしょうか?
実は、南極では白い息がでません。
水蒸気が水滴になるためには、チリやほこりといった微粒子が必要です。
水蒸気が微粒子に付着することで水滴が生まれます。
ですが、南極は空気が澄んでいるため空気中に微粒子が少ないです。
そのため、水滴が出来づらく、白い息を見ることができません。

身近な現象ですが、場所によって現象が変わるのは面白いですよね!


執筆者:たぷん