天なびコラム

第6298話

2018年01月24日

青と白とのコントラスト

先日、青と白の対比が美しい絶景に出会うことができました。といっても定番の「青い空に白い雲」や、「青い海と白い砂浜」ではありません。「青い空に一面の雪景色」です。

まさかそんな景色に出会えるとは思っていませんでした。そもそも帰省の目的からして、「実家の除雪の手伝い」でした。長年の間、交通機関が乱れがちな冬の帰省は控えてきたのですが、このあたりで雪国の過酷な冬を思い出すべく、むしろ覚悟を決めて乗り込んだのです。

ところが待っていたのは雲一つ無い青空でした。青空はいつでも気持ちの良いものですが、真っ白な雪景色の上に広がると染み入るような美しさを感じます。また、晴れたことにより放射冷却で冷え込んだのでしょう。川沿いの木々は綿のような霧氷を纏い、朝の光を浴びて優しく光っていました。

そんな穏やかな光景が広がったのはほんの2〜3時間で、気が付くと雲に覆われ、だらだらと雪が降り続ける日常の景色に戻りました。きっと雪国で厳しい生活を送る人々への神様からのプレゼントだったのでしょう。短期間の帰省でそのおこぼれに預かってしまい、有り難いやら申し訳ないやらです。

執筆者:ヒョウタン