天なびコラム

第6299話

2018年01月25日

参照点依存性?

毎日寒いと、天気予報で「明日は今日より気温が2℃低い」と言われても、翌日に実際に外に出てみてもその2℃の差がよくわからないのは私だけではないですよね?それはただ予報がはずれただけ...という可能性もあるかもしれませんが、例えば7℃から5℃になったとしても、特に何も思わず、ただ寒いもんは寒いと思いながら私は日々を過ごしているのでございます。

寒い中あまり外に出たくない私は、先日は家にこもって行動経済学の本を読んでいたのですが、「参照点依存性」という言葉の説明を読んで、思わず「ほ〜。」と声が漏れてしまいました。参照点依存性とは、「人間は、同じものでも基準が変わることによってそれに対する価値観を変えてしまう」という性質のことで、例えば、1万円を失って得た1000円と100円を失って得た1000円とでは、同じ1000円でも印象が違うよね、というお話です。

気温に関しても、例えば、夏の暑い日に室温が22℃だと涼しく感じますが、冬の寒い日に室温が22℃だと暖かく感じます。これも参照点依存性によるものなのだそうです。では、夏の暑い日に5℃は凍えるくらい寒いような気がしてしまう私が、冬に抱いているこの5℃の印象がパッとしないように思うのは、参照点依存性によるものということなのでしょう...かね...?

このことが参照点依存性の例として正しいのかはよくわからないのですが、普段何気なく思っていたことが本で説明されていると、何だかうれしい気持ちになりますよね。


執筆者:スケール