天なびコラム

第6438話

2018年06月13日

サクランボと雹

この時期の旬な果物といえばサクランボです。
スーパーでは1パックが数百円、高級品だと一粒数千円と価格帯も様々です。
サクランボは鮮度がとても重要で、美味しく食べられるのは収穫後2〜3日だけといわれています。
これは、他の果物と違い追熟することがないので、完熟した状態で収穫するためです。
市場に出回るときにはすでに完熟状態なので、購入したら早く食べることをお勧めします。

ところでこのサクランボ、この時期特有の気象現象に弱いことをご存知でしょうか。
それは、激しい雨や急な突風、雹などを伴うシビアウェザーです。
突風により枝が折れたり、雨や雹が実に当たることで実が割れたり傷がついて商品価値が落ちてしまいます。

昨年は秋田県南部で局地的な降雹が発生し、約2億円ものサクランボへの被害がありました。
たった数十分程度の気象現象ではありますが、生産者にとっては生きた心地のしない時間ではないでしょうか。
自然を相手とする一次産業の難しさをつくづく感じます。


執筆者:ユン坊