天なびコラム

第6610話

2018年12月02日

金星

12月2日の今日は、国立天文台によると金星が最大光度(-4.7等)となり最も明るい金星が見えるようである。この金星は現在、明け方に見られることから「明けの明星」と呼ばれている。一際明るく輝く星のため容易に見つけることができ、望遠鏡で観察すると月のように欠けて見える。また、その欠け方は金星と地球の位置関係によって大きく変化する。見え方が変化する惑星は金星の他に「水星」が知られている。

この2つの惑星が月のように欠けて見えるのは、地球より太陽に近い軌道を航行しているためである。この惑星が太陽と地球の間の軌道を航行しているため、稀な天文現象を起こしてくれる。例えば2012年6月6日の「金星の日面通過」などがある。ニュース等で話題になったことより、ご存知の方も多いのではと思われる。次にこの現象が見られるのは22世紀になるようである。今日の金星が最大光度を迎えるのは年に2回ほどあることから稀ではないかもしれないが、ようやく空気が澄み星々を綺麗に見ることができる季節になってきたため、観望してみてはいかがでしょうか。しばらくは明るい金星を見ることができるでしょう。




執筆者:阿波狸