天なびコラム

第6613話

2018年12月05日

季節外れの黄砂

温かいコーヒーが体に染み渡る季節になりましたね。気温も下がっていますがみなさん風邪は引かれていないでしょうか。

さて、先週は中国で大量の黄砂が巻き上げられる大規模な砂塵嵐が発生したとニュースになっていました。先週は天気予報でも黄砂の予想を見かけた方が多かったかと思います。
黄砂の砂は元々は中国大陸のゴビ・タクラマカン砂漠の砂です。それらが上空へ舞い上がり偏西風に乗って運ばれ、だいたい3〜4日ほどで日本へ到達するそうです。飛んできた黄砂が、4日前まではるか西の砂漠にあった砂かと思うと少しロマンがある気もしますが、飛んでくるのは単純な砂だけではありません。砂には飛んでくる過程でくっついた化学物質なども付着しているため、黄砂が降ると喘息の悪化やアレルギーの発症など健康被害を引き起こします。

黄砂といえば春(3〜5月頃)なイメージがありますが、秋でも黄砂が飛んでくることはあります。過去には、12月・1月に黄砂を観測したこともあります。
天なびではPM2.5や黄砂の予報を出していますので、冬もチェックしてくださいね。


執筆者:味噌