天なびコラム

第6621話

2018年12月13日

意外と知らない冬のアレ

今朝出社するとビルのエントランスフロアにクリスマスツリーが飾られていました。
この時期になるとどの建物に入っても大体入り口にクリスマスツリーがあり、そのどれもが様々な飾りつけが施されており、見ていて楽しい気分になります。

しかし改めて考えてみるとなぜ木を飾るのだろうかと気になったのでクリスマスツリーに関して少しばかり調べてみました。(以下、諸説あり)

クリスマスツリーにモミの木が使われるのは冬の間も緑を保つので強い生命力の象徴とされていたためだそうです。
またアダムとイブの堕罪シーンの舞台劇中で、知恵の樹を使う際にリンゴの木は冬に葉が落ちてしまうため、常緑樹のモミの木に禁断の木の実を飾ったのが由来ともいわれているそうです。
さらにオーナメントと言われるツリーにつける飾りにもそれぞれ意味がありました。

ツリートップに星が飾られるのはキリストの降誕を知らせたベツレヘムの星にちなんでいるからだそうです。イギリスなどではクリスマスエンジェルという天使が飾られるそうです。
丸い金属光沢のあるメッキボールやガラス製のグラスボールはオーナメントボールと呼ばれ、アダムとイブが食べた知恵の木の実を象徴したもの。
杖の形をした飴はキャンディケインと呼ばれ、ユールというクリスマスの元となった祭りで木を食べ物で飾る習慣があったため木に引っ掛けやすい杖の形になったとのこと。
電飾もかつてはろうそくを飾っていたのですが、豆電球などの電飾が始まり今ではLEDや光ファイバーが主流に。
そして人型のクッキーはジンジャーブレッドマンと呼ばれ、生姜入りのクッキーで人型である理由は生姜を病気予防のために食べることを広めたヘンリー8世という王様を模したため、クリスマスのごちそうを買えない人がクッキーでごちそうをかたどったため、十字架にかけられたキリストを模したためなどいくつかの説がありました。

そして実はこの時期に装飾を施した木を飾るのはキリスト教が起源ではなく北欧の祭り「ユール」が起源。ユールではモミの木ではなく樫の木を飾っていたそうですが、キリスト教の宣教師たちがモミの木を飾るようになり、キリストの生誕の日と絡めて使うようになったそうなのです。

ちなみに日本ではクリスマスが終わるとツリーはそそくさと片付けられ、門松に入れ替わるのですが、キリスト教圏ではクリスマスが1月6日の公現祭に終わるためこの前後にツリーを片付けるそうです。

調べてみると意外と知らないことが多いクリスマスツリーでした!


執筆者:くもおとこ