天なびコラム

第6650話

2019年01月11日

初詣と鉄道発展の関係

皆さんは今年、初詣には行かれましたか?

私は、実家が宮島の近くにあるので、毎年「厳島神社」に初詣に行っています。今年も1月1日に行ってきました。宮島初詣歴は20年くらいになります。

世界遺産であり広島を代表する観光地でもある厳島神社は、初詣スポットとしても人気で、お正月の期間だけで約10万人の参列客が訪れます。

厳島神社は、社殿が干潟の上に建っていて、本殿に至るまでに長い回廊を歩くことになるため、社殿の入り口には毎年長蛇の列ができています。

宮島初詣歴の長い私にとってこの行列は正月の風物詩であり、行列に並びながら鹿と戯れるくらいの余裕を見せているのですが、行列に並びたくない場合は、人が少なくなる午後からの参拝をおすすめします。

ちなみに、正月三が日に寺社詣りをする風習は江戸時代以前からあったそうですが、「初詣」という言葉は、明治時代に鉄道会社が集客のために作り出したのだそうです。

初詣の歴史は、明治5年に新橋ー横浜間で鉄道が開通した後、川崎大師への初詣から始まり、全国に広がっていきます。考えてみれば、広島電鉄は広島市内と宮島口を結ぶ鉄道ですね。宮島口と宮島を結ぶフェリーも鉄道会社が運営しています。(JRと広電グループの2社)

他にも、日光参拝のためのJR・東武鉄道の日光線や、高野山参拝のための南海電鉄高野山線など、初詣の歴史と鉄道の歴史は深く関わっています。

鉄道の発展と寺社参拝の関係、調べてみるとなかなか興味深いです。


執筆者:ドローン