天なびコラム

第7138話

2020年05月13日

デマ対策

新型コロナウイルスの流行が始まってから、根拠のない様々な情報が多く出回りました。
この食べ物がコロナ対策に効く、この日にロックダウンされるなど、いわゆるデマです。
デマが原因でティッシュやトイレットペーパーの買い占めが発生したのは、記憶にも新しいと思います。

近年は、何かしらの災害が発生する度にこのようなデマや噂がよく蔓延し、中には意図的に流したとされる悪質なデマもあるから困ったものです。

中でも地震予知は人々を不安にさせる噂の代表例とも言えるでしょうか。
この日にこの場所で大きな地震が来る、そんな言い方をされると不安になるのは当然です。
私も東日本大震災の後に、週刊誌か何かで次の大地震発生を日付入りで大々的に取り上げているのを見た記憶があります。
信憑性が低いと分かっていても、耳にするとどうしてもその日が気になる方も多いのではないでしょうか。

実際に問い合わせが多いのか、気象庁はよくある質問に「地震の予知はできますか?○月×日に□□地方で大きな地震があると聞きましたが、どうでしょうか?」という項目を載せています。
その中では、「一般に、日時と場所を特定した地震を予知する情報はデマと考えられます。」とのこと。
気象庁はこういった情報に踊らされる必要はないと明言しています。

特に最近、地震の頻度が増えたと感じている方も多く、今後この手の噂が増える可能性は否定できません。
聞いてしまうと夜も眠れなくなりそうですが、気象庁も上記のように伝えており、「この日が危ない」という形で心配する必要はありません。
但し、あくまでも地震はいつどこで起こるか分からないものです。
デマだから完全に安心という訳ではありませんが、デマに踊らされて慌てて備えるのではなく、日頃から備えておくことが1番なのです。

大きな災害が起こると冷静な判断が難しくなり、あからさまなデマでも信じてしまうこともあります。
踊らされないよう、根拠のない情報は1度落ち着いて本当に正しいのか判断しましょう。
そして、災害時にも落ち着いて行動できるよう、日々の備えも忘れずに。


執筆者:そふぃー