天なびコラム

第7177話

2020年06月21日

雨のにおい

本州では梅雨に入って一週間以上が経過しました。
既に大雨に見舞われている所もあるようで、被害が大きくならないことを祈るばかりです。

雨と言えば、降り始めや降る直前に雨のにおいを感じたことはありませんか?
このにおいには「ペトリコール」と名前が付けられています。
ペトリコールは、ギリシャ語で石を意味する「ペトラ」から来ており、1960年代にオーストラリアの科学者らによる論文に登場する造語だそうです。
雨のにおいの原因物質は、ある植物から発生した油が土や石に付着したもので、この他にもオゾンやジェオスミン(土壌に生息する細菌によって作り出されるもの)が含まれているそうです。
そして、雨が地面に衝突した際に飛び散るエアロゾルが、これらの成分を含んで空気中に漂うことでにおいを感じるようになります。

このにおいは雨が降り出す直前から漂っていることもあるので、雨のにおいを感じたら、予報やレーダーなども確認して早めに対策するようにしましょう!


執筆者:だりあん