天なびコラム

第7180話

2020年06月24日

サクランボの季節

今の時期、スーパーでは赤くてつやつやなサクランボがたくさん並んでいます。
サクランボというとまず思い浮かぶのは山形県ですが、なぜ山形県がサクランボの生産1位となったかご存知でしょうか?
サクランボが日本に渡来した明治時代、当時は全国各地で試作栽培が行われたそうです。
ですが、ほとんどの地域が霜害や梅雨、台風被害などで失敗する中、被害が比較的少ない山形県で成功したことが始まりだそうです。

サクランボは果物の中でも特にデリケートな果物です。
赤く色づくには太陽の光が必要ですが、サクランボの収穫時期の5月〜7月頃は雨が降りやすい時期。
大きくなって色づき始めたサクランボに雨が当たると、実が割れてしまうそうです。
そのため、常に天気予報や雲の流れを見て雨に注意しつつ日光を当てて、大事に育てられているのです。

サクランボの木1本につき5000個〜10000個の実がなりますが、収穫もすべて、傷をつけないように一つ一つ人の手で行われているようです。
多くの手間暇がかかるため、その分値段が高めなのもうなづけますね。

サクランボは、トマトなどのように収穫してから熟すことはなく、収穫したその時がいちばんおいしい瞬間だそうです。
温度や湿度の変化に弱く劣化しやすいため、3日以上の保存は難しいとされています。ですので、食べたい時に購入し、すぐに食べるのがいちばんです。
いつかサクランボ狩りに行って、もぎたてを味わってみたいです。


執筆者:まる