天なびコラム

第7205話

2020年07月19日

GoToキャンペーン

22日から予定されいる「GoToキャンペーン」について、感染者が増加している東京都を対象から外すという発表がありました。東京都は、不要不急の都外への移動を控えるよう呼びかけている状況であり、東京都以外でも感染者が増加している中で、線引きを決めるのは非常に難しい判断だったと思います。

私が住んでいる大阪でも感染者数は増加していて、府が独自に設けた「大阪モデル」で黄色信号が点灯しています。私はGoToキャンペーンを利用して、4連休に北海道に行こうかと考えていたのですが、止むを得ず時期を見直すことにしました。大阪は現状(7月17日現在)、GoToキャンペーンの対象ですが、今後の感染者数次第では、大阪も外されるのではないかと、戦々恐々としている人も多いのではないでしょうか。

GoToキャンペーンを推し進めているのは、観光業が特に深刻なダメージを受けていて、感染が収束するまで待っていたら観光産業が崩壊してしまうという危機感が背景にあります。

感染対策重視か、経済対策重視かで世論を二分している状況ですが、どちらの主張もそれなりのエビデンスに基づいています。旅行に行くか行かないかは最終的には個人の判断に委ねられており、旅行に行くと判断したとしても、それを誰かから責められるようなことはあってはならないと思います。

しかしながら、私が一番懸念しているのは、観光地でクラスターが発生して「観光客は感染を広める」というイメージが世間に広がることです。そうなってしまえば、当面の間、旅行を楽しめる雰囲気ではなくなってしまいます。

人気の観光地に殺到して3密を作り出すのではなく、例えば、昼間はドライブを楽しみ、夜は地元の隠れた温泉地をなどでゆったり過ごすなど、一人ひとりが旅行の楽しみ方を考える必要があると思います。


執筆者:ドローン