天なびコラム

第7227話

2020年08月10日

流れ星

大学生の頃に入っていたサークルでは、毎年7月の終わりから8月のはじめ頃に長野県の北部で合宿がありました。そこでの楽しみの一つが、夜になると流れ星を見に行くことでした。宿は冬にスキー場としてにぎわうところにあり、街の明かりからはかなり離れています。1時間ほど、空を見上げ続けていると、毎夜4〜5回以上は流れ星を見つけられました。

流れ星は宇宙から降り注いだ小さな塵が、大気中で燃え尽きるときに明るい光を放つものです。地球には毎日、膨大な数の流れ星が、昼も夜も降り注いでいるということになります。ですので、周囲に光の少ない山や海に行けば、多くの場合やがて流れ星に出会うことができます。

ちょうど今は、ペルセウス座流星群がよく見られる時期です。ピーク時には、北東の空に1時間あたり最大で40個以上の流れ星が見られる可能性があります。考えてみれば、私たちが合宿中に見ていたのもこのペルセウス座流星群だったのでしょう。
今はお出かけを控えていらっしゃる方も少なくないと思いますが、いつか静かな場所で夜空をゆっくり観察できれば、流れ星を見つけることができるはずです。


執筆者:北大路