天なびコラム

第7228話

2020年08月11日

除湿運転様

今年から地元である横浜に戻ってきました。
大阪で使っていた空気清浄機と温湿度計を持ち帰って引き続き使っていると、6月末頃からどちらも湿度80%を超える表示を見かけるようになりました。
大阪ではここまで湿度が上がることはほとんどありませんでしたが、さすがに危機感を抱き始めました。

一般的には、マンションよりも気密性の低い戸建ての方が、またコンクリートよりも調湿性に優れる木造の方が湿度が高くなりにくいとされています。
今の家は木造戸建てで湿気とは無縁…とはいかず、家の間取りや住んでいる地域の環境なども湿気のこもる要因に当然絡みます。
事実、私の部屋のすぐ近くには洗面台とトイレがあります。
という訳で、部屋のエアコンを冷房運転から除湿運転に切り替える日々になりました。

空気中の水蒸気を減らさないまま温度だけを下げると、湿度は上昇します。
これは、温度によって含むことのできる水蒸気の量が決まっており、温度が低いほどその量が少なくなっていくからです。
一般に言う湿度は、含むことのできる水蒸気量に対する割合を示しているので、水蒸気量が変わらないと相対的に湿度は上昇し、やがて100%に達してくると水蒸気は水へと変わります。
まさしく雲の原理です。

エアコンの除湿運転も基本はこの原理を使っており、取り込んだ空気を冷やして水分を取り除くことで湿度を下げています。
まるでエアコンの中で雲を作っているような感じでしょうか…もちろん本当に雲を作っているわけではないですが。

冷房運転よりも電気代がかかると思われている除湿運転ですが、冷やした空気を加熱せずに室内へ戻す「弱冷房除湿」という除湿方法のエアコンであれば、逆に冷房よりも低コストになるそうです。
私の部屋のエアコンがまさにそうで、実際に稼働させると湿度は65%程度まで落ち、室温は個人的には快適な27度ぐらいになり、十分な働きっぷりをしています。

エアコンも工夫次第で今よりもっと快適にできるということで、皆様も我慢せずにエアコンを使って体調管理を心掛けて下さい。
そして除湿運転様、今後ともお世話になります。。。


執筆者:そふぃー