天なびコラム

第7241話

2020年08月24日

夕立の後の空

連日のように猛暑が続く今日この頃。私の感覚では年々最高気温が上昇しているように感じる。気温が高いと水の蒸発も盛んとなるため積乱雲の発達が活発化して、多量の降雨をもたらす夕立が発生しやすい。時には雹を伴うことがある。この夕立によって気温が下がり涼しくなると猛暑の疲れなのか、身体が重く感じる。しかし、上を見ると夕立の前まで霞んでいた空は、瑞々しい青空と赤く染まりつつある遠くの雲の様子に心癒される。

夏の夜空は冬季に比べて霞が酷いため星が見えにくいが、夕立の後の夜空は特別である。夏の夜空とは思えぬほど美しく、地域によっては透き通ったような美しい天の川が眺められる。2週間ほど前には三大流星群の一つであるペルセウス座流星群が極大を迎えたが、夕立の後の夜空では飛翔するいくつもの流れ星が見られた。

流れ星は流星群の時以外でも見ることが可能なので、夕立の日の晴れた夜に流れ星を探してみるのはいかがでしょうか?




執筆者:阿波狸