天なびコラム

第7243話

2020年08月26日

英雄の名前を空港名に

過去の8月26日に起こった出来事を探していると、1944年に「パリの解放」「シャルル・ド・ゴールがパリに入城」の文字が目に留まりました。第2次世界対戦でドイツ軍に占領されたパリを奪還するため自由フランス軍を率いたシャルル・ド・ゴールは、連合国軍とともに8月25日にパリを開放しました。そして翌日の26日、パリ市内に戻ったそうです。
高校時代の選択科目で世界史を選んでいた私は、シャルル・ド・ゴールという響きがなぜか頭から離れず、当時の私にとって一番身近な存在の外国人でした。
シャルル・ド・ゴールという人はフランス人にとって英雄として扱われているようで、国を代表する施設等の愛称として今でもその名前が使用されています。
代表的な例としてフランス最大の空港、パリにあるシャルル・ド・ゴール空港があげられます。
シャルル・ド・ゴール空港は世界でも有数の、利用者が多い空港として知られており、日本からも多くの便が行き来している空港であるためご存じの方も多いと思います。
このようにその功績を後世に伝えようとする目的から、国を代表する人物名を空港に使用している例は世界でも多くみられます。
有名例としてニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港、アジアでもジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港などは世界でも広く知られています。
では日本ではこのように人名を使った空港はあるのでしょうか?
私が知る限り、日本では高知県にある高知龍馬空港だけのようです。少し寂しいような気もしますが、日本は歴史が長くそれだけ偉人が多いため他の国と比べてハードルが高いのではないでしょうか。逆に言うと高知の方がいかに坂本龍馬を尊敬しているのかがわかりますね。
今後日本でも、空港の名前になるような、国や地元を代表する人が出てくることを期待します。

執筆者:くじらのお