天なびコラム

第7332話

2020年11月23日

学園祭の季節

10月から11月といえば、大学では学園祭が数多く開かれる季節です。しかしまだ続くコロナウイルス流行の影響で、今年は多くの大学が開催を見送ったり、オンラインでの開催を決めたりといった対応をしました。オンライン学園祭には賛否もあったようです。学園祭や文化祭の楽しさは、それ自体よりも大勢の仲間と同じ空気を共有することにあるとも言えますので、物足りなさを感じた学生の方もいらっしゃったかも知れません。

私の通っていた大学も、今頃の時期に学園祭を開催していました。1年生だった時には、クラスで水餃子の模擬店を出しました。一体どういう話し合いで水餃子と決まったのか分かりませんが、お客さんはあまり入らず、代わりに雪虫がよく飛んできて悩まされたのを覚えています。
雪虫はアブラムシの仲間で、雪のように白い綿状の物質を身にまとっていること、初雪の前によく飛ぶと言われていることなどから、そう呼ばれるようになったようです。
あまり楽しそうではない思い出話でしたが、それでも学生時代の記憶は長く残るものです。これから訪れる冬には、いい意味で記憶に残る出来事があって欲しいと思います。


執筆者:北大路