天なびコラム

第7346話

2020年12月07日

暖房と採暖

12月に入り、肌寒い日が増えてきました。
部屋の中を暖めないと過ごしづらいですが、エアコンにばかり頼ると電気代や室内の乾燥が気にかかります。
そこで、「暖房」の他に「採暖」という考え方があります。部屋全体・家全体を暖める「暖房」に対し、自分の身の回りを暖かく保つのが「採暖」です。特に難しい話ではなく、ストーブを使うことや重ね着をすることも採暖に当たります。カイロ、湯たんぽ、こたつなどもそうです。
欧米の住宅に比べて機密性が高くない日本の住宅では、採暖の方が古くから主流だったと言われています。よく耳にするようになった「ウォームビズ」も、採暖の有効活用と言えます。

私がよく使っているのは電気座布団です。学生の頃からずいぶん長く使っているのですが、単純な仕組みなので故障しづらく、今も変わらず働いてくれています。消費電力も少ないですので、電気代もかなり安く済みます。
これとフリースのひざ掛けがあれば、足元は結構暖かく保つことができます。部屋の乾燥にもつながりにくいですので、なかなかの優れものと感じます。

この冬はコロナウイルス対策のため、換気に気を付けないといけないと言われています。
無理のない範囲で、暖房と採暖をうまく取り入れて過ごす工夫をしていただければと思います。


執筆者:北大路