天なびコラム

第7347話

2020年12月08日

空から見下ろす新名所

先日、横浜のみなとみらいエリアに行く機会がありました。
今年になって大阪から横浜に戻ってきたものの、コロナの影響も重なり、訪れたのはかなり久し振りでした。
JRの駅を出ると、駅前の広場に真新しい建物ができていました。
どうやら、この場所にロープウェイが開通するようです。

当初は東京オリンピックに向けての開業を目指していたとのことで、昨年には建設することが決定していたそうですが、不覚にも今まで知りませんでした…。
調べると、徒歩だと10分少々の道のりを一直線で結ぶルートになっており、乗車時間は3分程度だそうです。
街中を通る都市型ロープウェイは日本初とのことで、開業したら注目が集まりそうです。

みなとみらいと言えば、テレビでもよく映る有名な観覧車があり、展望フロアのあるランドマークタワーもあり、上空から景色を一望できる施設は既に多くあります。
観覧車は112.5m、ランドマークタワーの展望フロアは273mもの高さから見下ろせるのに対し、ロープウェイは予定されている高さが3〜40m程度とのこと。
何だかインパクトに欠ける気がしますが、ランドマークタワーほどの高さになると、雲に覆われて景色が真っ白にしか見えない日もよくあります。
3〜40mとなれば、たとえ曇天でも視界が開けている確率はかなり上がります。
海を真下に見て空中を移動するという非現実を味わいつつ、みなとみらいの風景を見回せて、雨の時には雨除けにもなると考えれば、観覧車や展望フロアとは違った楽しみ方ができそうです。

ちなみに、みなとみらいの観覧車は私の学生時代のアルバイト先でもあったのですが、観覧車の天敵は雨よりも強風と雷で、基準を超えると運転を一時停止することが決められていました。
ロープウェイも、同じように天候によって日々の運営判断がなされると思われます。
訪れる際は、風と雷の予報もきっと参考になるでしょう。

開業は来年春の予定ということで、みなとみらいの街と空にロープウェイがどう馴染むのか、楽しみに待つことにします。


執筆者:そふぃー