天なびコラム

第7358話

2020年12月19日

突然の記録的な大雪

今シーズン初の本格的な雪となった日本海側では、断続的に雪が降り続き、山沿いでは24時間降雪量が1mを超える記録的な大雪となりました。

雪に慣れている地域とはいえ、急激な積雪の増加には除雪や通行止めなどの対応が間に合わず、関越道や上信越道で立ち往生する車が相次ぎ、大渋滞が発生してしまいました。

立ち往生といえば、2018年の福井の豪雪を思い出します。当時は国道8号線で一時1500台が立ち往生し、解消までに3日間を要しました。いったん雪に捕まり立ち往生するとすぐに抜け出せない大型車が多かったことも原因で、車両が多い区間は人海戦術で1台ずつ移動させながら除雪を進めたそうです。これを契機に、立ち往生のリスクが高いとされる国道6カ所と、高速道路7カ所の計13カ所の区間で大雪時にタイヤチェーン装着が義務化されることになりました。

ただ、上信越道については、長野県・信濃町IC〜新潟県・新井PAの25kmの区間で指定されていましたが、関越道では指定されている区間はありません。また、義務化は、「大雪特別警報や大雪に対する緊急発表などがあった場合に限る」とされ、今回そのような発表はありませんでした。

今回の立ち往生が、どのような原因で発生したかについては今後の調査が待たれますが、いずれにしても国や行政が発表する情報を待つのではなく、自ら判断する力が今回も問われることになりそうだと感じます。

私も、出張で雪国に出かける機会があります。できる限り、スケジュールに余裕を持ち、大雪の際にはルート変更なども含めて柔軟に対応できるように心がけようと思います。




執筆者:ドローン