天なびコラム

第7879話

2022年05月24日

手書きの機会

自分で作成したコラムは、1つの文書データにまとめて残しています。
このデータを見た所、過去に自分が書いたコラムの字数は合計で10万字を超えているそうです。
いつの間に10万字も…毎度拙い文章ですが、読んでいただきありがとうございます。

ペーパーレスが推奨される時代で、文字を書く機会は減ってきています。
このコラムもパソコンで入力しながら作成しています。
メモ書き・殴り書き程度の手書きなら普段も書いていますが、年賀状や病院の問診表のような殴り書きでは許されない手書きの機会が時々訪れると、昔の方がまだマシな字を書いていたような…と絶望することがあります。

何とか字を矯正したいと思い、形から入ろうと最近家で眠っていた万年筆を引っ張り出して普段使いし始めました。
万年筆は、金属のペン先が使い込むたびに自分の書き方に馴染んでいくと言われています。
まだまだ使い始めで、今はむしろボールペンで書くよりも字が下手になった感じがしていますが、少しずつ扱いに慣れていきたいと思いながら色々書くようにしています。

そんな経緯で手にするようになった万年筆ですが、最近どうやら万年筆のインクが人気らしく、魅力にハマると止まらなくなることから「インク沼」と呼ぶこともあるそうです。
インクが紙に滲む様子、インクにムラが出ることでできるグラデーション、万年筆にインクを注入する瞬間など、ハマるポイントは様々のようです。
また、多彩な色のインクがシリーズで売られていて、中には日本の自然や風景を切り取ってインクで表したものもあります。
例えば緑だけでも微妙に深みや明るさの異なる種類が複数あったり、そのインクの名前も和の情景を表す素敵な名前がそれぞれに付けられていたり、確かにハマると抜け出せなくなりそうです。

時代がペーパーレスに向かいつつも、インクを使って書くという逆にアナログなものがブームになっているのも不思議な感じはします。
流行に乗るつもりではなかったですが、手書きの奥深さを味わいに沼に片足をちょっと入れるぐらいはしてもいいのかなと(笑)
ハマり過ぎには気を付けて、手書きの良さを認識しつつ字の矯正に励みます。


執筆者:そふぃー