天なびコラム

第7891話

2022年06月05日

酸性雨日記

昨年から小学時代の日記を断捨離中です。今年のコラムではこの古い日記を引用しようと思います。
当時の日記には次のように書かれていました。「酸性雨が降り続いている。この〇〇(地名)も。新聞に載っていた。でも都会の雨の酸性度は低い。・・・」酸性雨の原因となる大気汚染物質がさほど排出されない田舎に酸性雨が降るということに半信半疑で、実際に自由研究用の酸性雨検査キットで家の庭に降り始めた雨を調べたら、酸性度が高いことを示す黄色に試験紙が変化してしまったので驚いたものです。
どうして田舎での酸性度が高いのか。社会の授業の中で教えてもらったのが、空気中の塵(酸性雨のもとも含まれる)を含んだ雲は、山沿いで雨雲に成長しやすく、山沿いで酸性雨も降るという話でした。確かによく雷雨になるもんな、『山沿いではにわか雨』と天気予報で言うもんな・・・と納得したものです。そういえば先月も大気不安定で山沿いを中心に所々で雷雨になりましたね。
なお、日記の続きには次の記述も。「・・・降り続けると銅像もとろけてしまう。」当時、社会の教科書で溶けた銅像の写真が載っていたのを見て衝撃を受けたことが思い出されます。最近の子どもたちが使う教科書でもその写真が使われているのでしょうか・・・。


執筆者:けもの道担当