天なびコラム

第7914話

2022年06月28日

3D酔い

最近仕事で、高精細の3Dグラフィックが特徴のソフトを使う機会がありました。とてもリアルな風景を体験できるのはいいのですが、リアルすぎていわゆる「3D酔い」が起きました。乗り物酔いとは少し違い、頭の後ろがズシッと重くなるような感覚です。実際には体は揺れていないのに対し、視覚から入ってくる刺激は揺れているように感じることで、脳が混乱してしまうということのようです。

3D酔いが起きてしまうと、すぐには元に戻りません。乗り物酔いの薬を試してみたところ多少は効き目がありましたが、酔いの原理が違うためか、完全には防げませんでした。
「画面から少し離れ、ぼんやりと眺める程度にするよう心がける」というのがまずできる対策かと思います。あれこれ試すうち、「30分に一回程度は画面を離れ、少し歩いてくる」というのが有効らしい、と気づきました。視覚と体の揺れを一致させることで、感覚の調整ができるようです。「ゲームは一日一時間」という言葉がありましたが、休憩の大事さを感じました。

今はリアルな映像体験が売りのゲームがたくさんありますし、VRコンテンツもますます普及すると見られています。調べてみると「VR酔い」という症状もあるようですが、体調を崩さないよう、適度に休憩をはさみながら楽しむのが良さそうです。


執筆者:北大路