天なびコラム

第7941話

2022年07月25日

爽やかピオーネ

先日、知人から葡萄を二房いただきました。
私の実家は山梨なので葡萄を良く目にしていたのですが、その中でも葡萄の王様「巨峰」を頂いたり贈ったりすることが多く、葡萄と言えば家庭用にはデラウェア、プレゼントには巨峰というイメージを持っていました。
実際、つい最近葡萄を手土産で持っていったときには何も考えず巨峰を選んでおりました。
その時は手土産で持っていったつもりが私もごちそうになってしまったのですが、やはり安定の濃厚な甘みと香りでした。自分で持って行っておいてなんですが、これぞプレゼント用のブドウだ、と実感していたところです。

今回いただいたのは岡山県産の立派な「ピオーネ」でした。
大粒の葡萄の粒の表面は新鮮さの証の白い粉、プルームで覆われていて、見た目だけでも上物だということが伝わってきます。
早速数粒食べてみたのですが、小さいころから大きい粒の葡萄は巨峰、という環境で育ってきた私はその味の違いをここで共有したくなるほど驚きました!
完全に個人の主観ですが、ピオーネのおいしさは、葡萄らしい甘さはもちろん、果物らしい爽やかさが印象的でとてもジューシー。この酸味や鼻に抜けるさっぱりした香りが夏のじめじめと暑苦しい気分を爽快にさせてくれます。この時は正直、小さいころから慣れ親しんでいた巨峰よりも好みかもしれない、とさえ思いました。。
今のところ、じめじめとした暑さのときにはピオーネ、お月見の時期の過ごしやすい夜を想定するなら巨峰を贈るのがいいかも、と思っています。

ちなみに、立派な葡萄を頂いたら早いうちに、一粒ずつ枝の部分からハサミで切り、キッチンペーパーを敷いたタッパーに並べて冷蔵すると状態良く保存できるそうです。
手間はかかりますが冷蔵庫内も嵩張らずおすすめです。

大粒の葡萄は頻繁に買えるものではないですが、ご褒美やプレゼントとしてハズレなし、と思っています。このように考えてしまうのは山梨で過ごした期間が長いからでしょうか。
皆さんの好みの葡萄はなんですか?

執筆者:シャチハタ