天なびコラム

第7958話

2022年08月11日

雷に出会わないように

今日は山の日。お盆休みとつなげて泊りがけで山に登られている方も多いのではないでしょうか。
ところで夏山の天気で気になるのが「雷」です。雷雲が近づいてきたら速やかに安全な場所に避難することが鉄則ですが、山の中ではそういった場所がなかなかありません。だから雷に「出会わない」ことがイチバンです。
ただ夏場に「雷注意報」が出ていない日は少ないです。そのときに確認したいのが「時間帯」です。気象庁はとくに注意が必要な時間帯を示してくれます(天なびでも確認できます)。また登山ナビを使うと発雷確率も確認できます。午後からが注意対象時間になっている場合は午前中に山行を終わらせることができるなら行動して。ただ目的地に着くのが夕方になるような場合は悩ましいです。昼を過ぎても青空が広がっているので大丈夫だと思ってノンビリ歩いていたら瞬く間に雷雲に包まれるということもあるかもしれません。
雷雲に「出会わない」ためには計画する段階で「夏の雷の発生の可能性が低い午前中に山行を終わらせる」ように決めておくのがお勧めです。午後も行動するならその道中に安全な場所はあるのか、またメンバーが雷リスクを受容しているかがポイントになります。
避けたいのは「リスクがあることに気づかない」ことや、または「晴れているから大丈夫だろう」と油断してしまうこと。晴れていても雷雲は急に発達することがあります。「青天の霹靂」に出会わないようにして登山をお楽しみください。

執筆者:西