天なびコラム

第7969話

2022年08月22日

雨中プール

今の住まいの近くにプールがあります。
ウォータースライダーのような大規模なアトラクションはなく、学校にある25mプールよりは明らかに小ぶりな楕円形のプールと幼児用のもっと小さいプールが併設されたシンプルな遊泳場です。
夏前の引っ越してすぐの頃は、こんな所に泳ぎに来る人はいるのかね?と正直思っていましたが、7月からは家族連れで溢れる人気スポットと化していました。

しかしちょっと気になったのは、大雨の中でもプールで遊ぶ子供の姿がありました。
後に大雨警報が出るほどの土砂降りの中、明らかに子供が数名泳いでいました。
さすがに先日の台風8号の際は途中で営業を終了したようですが、土砂降りでも運営していたという事実が私の中では衝撃でした。

果たして大雨の中のプール遊びは本当に大丈夫なのか、調べると結構色々な意見が多くありました。
体育の授業の場合、水温に関してはこの温度より上が望ましいという目安が文部科学省のガイドラインにも定められていますが、雨の基準は明確化されていません。
その為、晴れていても水温が低いとどこも中止になるものの、雨の日は中止にする所と水温がセーフなら決行する所が混在しているようです。
恐らく近所のプールの運営方針は、多少の雨でも水温次第では中止にしない後者のパターンなのでしょう。
私の小学校では雨天中止だったのもあり、余計に雨の中のプールが違和感でしかありませんでしたが、もしかすると雨ぐらいでは中止にならなかった人も多いかもしれません。

ただ、身体が冷えやすい・プールサイドが滑りやすくなる・PM2.5など大気中の物質の影響が心配などの理由で、雨の中のプールに否定的な意見も根強くあります。
必ずしも雨の中のプールは大丈夫とはやはり言いづらいかなと思います。
体育の授業だと、授業日数の関係で雨だけでは中止にできないといった大人の事情も絡むらしいですが、遊泳場も売上などのこれまた大人の事情で雨天決行にしているのかもしれません。
となると、雨の日の子供のプール遊びは、安全優先か子供の楽しみ優先か、親御さんの判断に委ねられそうです。
にしても先日私が見た時は本当に土砂降りで、さすがにやめといた方が…と思いましたが。

なお、プールにとって雨よりも危険なのは雷です。
雷注意報が出たら中止とするプールも多いですが、雨がなくても雷が近付いている中でのプールは避けましょう。
まだまだ暑い日が続きますが、安全に楽しめる日が多いといいですね。


執筆者:そふぃー