天なびコラム

第7970話

2022年08月23日

水不足日記

昨年から小学時代の日記を断捨離中です。今年のコラムではこの古い日記を引用しようと思います。
当時の日記には水不足が深刻で断水した事が書かれていました。『今日は5時間水が出なかった。水源地の底はもう見えつつあるらしい。・・・』当時を振り返ろうとしても日記なしでは思い出せなかったでしょうが、夏休みの自由研究のテーマで取り上げて、気温の記録や役場の水道課に質問をしに行った事などを読んでいて思い出しました。
印象深かったのは、水不足の水源地を見に行った事です。山道に入って、道を途中で間違えて、引き返して、やっとたどり着いた水源地では水がほとんどなく、赤色の石が見えていて、本当に水不足なのだと実感したものです。また、水源地に行く途中に見えるというダムや滝のようなスポットがとても奇麗だと聞いていましたが、、、水が流れていなくて全く気づかずに通り過ぎてしまいました。水の有無だけで景色が様変わりするものです。
その水不足は『平成6年渇水』とも呼ばれ、災害をもたらした気象事例として気象庁のホームページにも記載されています。北海道〜九州地方では春以来の少雨により渇水が深刻化し、40都道府県で給水制限や断水を行い、農作物被害は猛暑もあって1,409億円に及んだとあります。昨今の降りすぎる雨、降らなさすぎる雨、そして連日の猛暑・・・災害につながらないよう本当に止めていただきたいと祈るばかりです。


執筆者:けもの道担当