天なびコラム

第7974話

2022年08月27日

秋雨と梅雨

今年は記録的な猛暑でしたが、8月も終わりを迎え、ようやく暑さもひと段落しそうです。
週間予報も傘マークが多く見られるようになり、秋雨の時期がやってきたことを感じさせます。

さてこの秋雨ですが、梅雨との違いについて気になる方もいらっしゃるのではないかと思います。

どちらも、南の暖かい空気と北の冷たい空気の境目にできる停滞前線によって雨が降ります。
しかし、雨の降り方に違いが見られ、梅雨は西日本で降水量が多く、秋雨は東日本で降水量が多くなります。

例えば、6月〜7月の平年降水量を見てみると、仙台は322.1 mmですが、福岡では548.7 mmとなります。
逆に9月〜10月の平年降水量は、仙台で343.2 mm、福岡で269.6 mmとなります。

これは、梅雨の時期の西日本は南からの温かく湿った空気が流れ込み、大雨になりやすいことが理由として挙げられます。

ただし、台風が近づいたときに大雨になりやすいという点では梅雨前線も秋雨前線も同じです。
9月は台風シーズン真っ只中ですので、雨が少ない西日本でも油断はできません。


執筆者:クリプトメリア