天なびコラム
第8355話
2023年09月12日
これから旬を迎える、秋の七草
最近は日中のじりじりとした日差しも柔らかくなり、風が心地よくなってきましたね。近所の通りでは夕方から鈴虫が鳴いており、秋の訪れを実感しています。
さて、秋といえば「秋の七草」が思い出されます。残念ながら春の七草と違ってお粥にはしませんが、観賞用として今から旬を迎えます。
秋の七草は、「萩(ハギ)、ススキ、桔梗(キキョウ)、葛(クズ)、藤袴(フジバカマ)、撫子(ナデシコ)、女郎花(オミナエシ)」の七つ。ピンクや紫、青に黄色と綺麗な色の花を咲かせる植物が多いですね。
ススキは花びらこそありませんが、時期になると「開花」をします。
ススキの開花は「葉鞘(ようしょう)から抜きでた穂の数が、穂が出ると予想される全体の20%に達した日」という基準を基に、気象庁でも開花が観測されています。今年も既に北日本や関東で開花が発表されていますね。
今まであまり鑑賞する意識はありませんでしたが、戦場ヶ原(栃木)、稲取細野高原(静岡)、曽爾高原(奈良)など、ススキの有名スポットもたくさんあります。
今年はススキを眺めるために、少し足を伸ばしてみたいと思います。
執筆者:味噌