天なびコラム

第8357話

2023年09月14日

早くなっていく終電

皆さんはふだん終電をどれほど気にかけていますか?
私は日常的に気にすることは無いのですが、月に数回、飲み会の時などに気にすることがあります。
先日も帰りの電車で寝過ごしてしまい、何とか終電で最寄り駅まで帰ることができました。

さて、最近よく耳にするのは、「終電が早くなっている」ということです。
実際、この数年で鉄道各社で終電時刻の繰り上げが次々と行われています。
日本一遅い終電(日本で終着駅到着時刻が最も遅い電車)は5年前時点では1時36分着でしたが、今ではそれより20分早い1時16分着となっています。

終電を繰り上げる目的として主に挙げられているのは「設備保守・点検のため」です。
日々稼働している鉄道において線路などの保守や点検ができるのは基本的に終電の後、始発までの時間のみです。
現場の作業はこの深夜の短時間に多くの作業を強いられるため、過酷な状況にあるといわれています。
そんな中、終電の時間を早めて作業時間を増やすことで状況を改善しようという狙いがあるのだそうです。

少し前と比べて終電の影響を受ける場面が増えました。
特に終電を逃して痛い目を見たときなどは「もう動いてくれないのか…」と絶望してしまいます。
しかしながら、インフラを守ってくれている人たちのことを考えるとそうも言っていられないなと思います。


執筆者:ぴーる