天なびコラム
第8377話
2023年10月04日
宝永地震
江戸時代の宝永4年10月4日(1707年10月28日)宝永地震(ほうえいじしん)が発生しました。
東海地震・東南海・南海地震が連鎖的にほぼ同時発生した南海トラフ巨大地震で、地震の規模はマグニチュード8.6と、記録に残る日本最大級の地震で、三連動地震のモデルになっています。
津波高は最大で22m、東海から九州までの広い範囲で観測され、被害は、死者5000人以上、全壊家屋5万軒以上、津波による流失家屋2万軒以上。
地域によっては正確な調査ができるほどの史料がなく、実際の被害はもっと大きかったとも考えられているそうです。
地震の余震が続くなか、49日後には富士山が噴火し、大量の火山灰が江戸市中まで降り積もったとも。
噴火については、噴火してからでは対処できない大きな噴石と火砕流のエリアだけ噴火前に逃げておき、溶岩流は全方位で逃げなくていい、という考え方があるそうで、火口が分かればその周囲を中心とした避難となるそうです。
100年から150年の間に繰り返されている南海トラフ地震。
地震を止める方法を検索してもこれといったものもなく、ChatGPTに質問しても「地震を止める方法は現在の科学や技術では実現不可能です。」と答えられます。
なんとか被害のでない範囲で小出しにエネルギーを放出してくれないかと願うばかりです。
執筆者:くろごはん