天なびコラム

第8396話

2023年10月23日

カメムシの異常

山間部にある実家の地域はカメムシ天国で、多い年には1日70匹家の中で捕まえることができます。
今年の秋、都市部でカメムシが大量発生しているとニュースで話題になり、日本気象(株)大阪本社周辺でも目にしました。これは、実家ではとんでもない異常事態になっていると思い、恐る恐る帰省しました。服にカメムシが侵入しないよう、帰省時にスーツケースを持って行き、服をスーツケースにしまい込むという対策を徹底するつもりでした。なお、洗濯して干している間にカメムシが服に侵入するので、実家では着替えの持参を推奨しています。
しかし今秋、帰省中、1匹も、実家でカメムシを目にすることがありませんでした。前代未聞です。生きているカメムシだけでなく、乾燥して裏返っているカメムシすら見ませんでした。正直、生まれて初めての経験でした。
カメムシは何処へ行ったのか。ニュースで注目されるべく大都会へ引越したのかと思いましたが、実は実家のカメムシは茶色くて一回り大きいクサギカメムシです。この夏に実家が暑すぎてどこかへ避難したのでしょうが、都会に大移動して緑色のカメムシ(多分アオクサカメムシ)に仮装したわけではないはずです。
カメムシがいなくなったら何が起こるのか、、、。実家エリアでの言い伝えに「カメムシが大量発生した年は大雪」があります。今年は雪が全く降らないのでしょうか。もしそうなったら、実家はたまに除雪車が助けに来てくれる地域なので、大事件です。
さいごに、臭いで有名なカメムシですが、正式名称を調べると、茶色も緑色も「クサ」が名前についている事にちょっと切なさを覚えました。秋の夕暮れを目にするせいか、夜の冷たい空気を感じるせいか、、、カメムシに対してもセンチメンタルな気分になっている今日この頃ですw


執筆者:けもの道担当