天なびコラム

第8487話

2024年01月22日

受験プランを考える

受験シーズンに入りましたが、大学受験だけでなく、今年度2回目の気象予報士試験も間もなくに迫っています。

気象予報士試験は、予報業務に関する一般知識・専門知識の学科試験2種類と筆記の実技試験があります。
学科試験は、合格すると1年間その科目の試験を免除することができます。
その難しさと合格率の低さから、免除制度を利用して学科試験から順番に1科目ずつ絞って勉強し、1回の試験で1科目合格して3回で完結させる作戦を取る人も中にはいます。

私は1回で全部合格する可能性に賭けたいというか受験料を無駄にしたくないというか(笑)、一極集中の方法はせずに初受験の時から全科目真っ向勝負で挑み、案の定全落ちもしました。
初めて受験した時、私の座席から少し前にいる位置の若い女性が実技試験をものの15分で終えて眠りにつく姿を目撃しました。
諦めるのが早過ぎる…と当時は後ろから見て思っていましたが、今思うと学科試験に絞っていたのかもしれません。

予報士試験の合格率は5%という情報がよく独り歩きしていますが、厳密には全受験者数に対する合格者の割合がおよそ5%となっています。
例えば学科試験2科目両方免除だった人に絞った合格率は、20%ほどに上がるそうです。
それでも20%とは狭き門ですが、これが免除科目なしで全科目同時合格した人の合格率となると1%にまで下がるとか。

無論、1科目ずつ集中しても3回で終わらせることができないことだってあり得ます。
合格できずに学科試験の免除期間が終わって復活してしまうケースも珍しくありません。
1科目ずつに絞っても合格の確証がないのが怖い所です。

因みに予報士試験の受験料は11400円、学科試験の免除で受験科目が減ると1科目当たり1000円マイナスされます。
単純計算ですが、9400円相当の実技試験を捨てるということは、私にはできませんでした。。。
効率重視か僅かな可能性に賭けるか、皆様ならどう受験プランを立てますでしょうか?


執筆者:そふぃー