天なびコラム

第8502話

2024年02月06日

干し芋と天気

先日、知り合いから自家製の干し芋を頂きました。
ねっとり甘くてとても美味しくあっという間にぱくぱく食べてしまったのですが、作り方を尋ねてみると、とんでもなく手間暇がかかっていることがわかりました。

1.よく洗ったさつまいもを弱火で蒸す
2.柔らかくなったらザルにあげ、皮をむく
3.さつまいもを1cm程度の厚さに切る
4.ザルや網などに並べて干す
5.3日〜7日で好みの固さになったらできあがり
の工程ですが、4のさつまいもを干し始めるタイミングが重要だそうです。
美味しい干し芋には「天候・湿度・風の強さ・気温」がポイントで、晴れて気温が低めの日が3日間以上続く日を見計らって、風通しの良い場所に干します。気温や湿度が高くなるとカビが生えやすくなったり食感や風味も悪くなってしまうため、雨に打たれないようこまめに天気予報をチェックしたり、夜間も霜や露が付かないよう工夫しているそう。

干し芋は蒸したさつまいもに比べ、約2倍ものカリウムを含んでおり、ビタミン類や鉄分も豊富です。いつでもどこでも手軽に食べられることも魅力です。
こんなに手間がかかるので、自分も作ってみよう!という気はなかなか起こらないのですが、今度からはもう少し時間をかけてゆっくり大事に食べていきたいと思います。


執筆者:まる