天なびコラム

第8509話

2024年02月13日

ジェット気流

先日ヨーロッパに行ってきました。
飛行機を利用したのですが、10時間を超える長いフライトを人生で初めて体験しました。
行きと帰りで飛行ルートはあまり変わらなかったのですが、行きと帰りで所要時間がかなり変わりました。
行き(西向き)は13時間以上かかったのに対し、帰り(東向き)は11時間ほどでした。

これほどまでの所要時間の差を生んでいるのがジェット気流です。
ジェット気流とは対流圏の上層で吹いている強い西風です。
このジェット気流に逆らうことになる西向きのフライトでは時間がかかり、逆にジェット気流を利用できる東向きのフライトでは速く移動できるということです。

ジェット気流は季節によって大きく変わります。
冬は赤道寄り(北半球だと南寄り)で強くなるのに対し、夏は極寄り(北半球だと北寄り)で弱くなるという傾向があります。
このことは飛行機にも大きな影響があり、同じルートでも夏ダイヤと冬ダイヤで予定時間が大きく変わることがあります、

ジェット気流の影響はもちろん国内線でも現れます。
今度飛行機に乗られる際は、ぜひ行きと帰りの時間の違いに着目してみてください。


執筆者:ぴーる