天なびコラム

第8516話

2024年02月20日

空から見る流氷

この時期になると北海道のオホーツク海側では海氷を見ることができます。
気象に関わる仕事をしていると、気象庁からの流氷に関する情報を目にすることもあり、いつか北海道のオホーツク海で流氷を見てみたいなと思うようになりました。
ちなみに海氷とは海に浮かぶ氷の総称で、流氷は海氷のうち、海を流れ漂い、海岸に定着していないもののことをさします。
北海道には親戚がいて昔から何度も足を運んでいますが、なかなか北の方へ行く機会はなく、オホーツク海に面する町へは行ったことがありません。
調べてみると、紋別には流氷を大きなドリルで砕きながら進む「ガリンコ号」という流氷観光船があり、流氷が見られるこの時期だけ運航しています。
海沿いの陸地からも流氷を見ることはできるそうですが、せっかくなら近くで見てみたいものです。
ただ、現地へ行けたとしても天候によっては欠航になる可能性があるため、なかなか予定を組むのが難しいなと思います。
そこで私は毎年、この時期になると気象衛星ひまわりの可視画像を見ています。
雲と見分けにくい場合もありますが、流氷は時間が経ってもあまり位置を変えず、形の変化が小さいことが特徴なので、流氷を確認することができます。
可視画像は日が昇っている間しか見ることができませんが、オホーツク海周辺を上空から見ていると見ることができるので、興味のある方はぜひ確認してみてください。
今年も気象衛星を確認しながら、オホーツク海の流氷に思いを馳せるだけになってしまいましたが、いつかきちんと計画を立てて流氷を見に行きたいと思います。

執筆者:箱崎