天なびコラム

第8617話

2024年05月31日

100ミリの雨とは

26日(日)に今年初めての台風1号が発生しました。
日本付近にあった低気圧や前線に向かって、台風1号を起源とする暖かく湿った空気が流れ込んだため、28日は東〜西日本を中心に雨が降り、四国や九州を中心にこの時期としては大雨となりました。
高知県の大栃では1時間の降水量が80.5mmとなり、5月としては最も多くなりました。
以前、こういったニュースを聞いても降水量の多さにピンと来なかったので、降水量について調べたことがあります。
1時間に100mmの雨とは具体的にどのような雨なのでしょうか。
そもそも降水量は、雨水が別の場所に流れずそのまま溜まった深さのことをさします。
気象庁の雨の強さと降り方の区分では、1時間雨量が80mm以上の雨は、「猛烈な雨」です。
「猛烈な雨」は、息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じる大規模な災害の恐れのある雨とされています。
また、例えば畳2枚の広さに100mmの雨が降ったとすると、その量はドラム缶約1本半分(330L)にもなります。
2畳の部屋で寝ている所に1時間かけてドラム缶1本半分の水が流れ込んでくる、と想像するとその恐ろしさを実感できるかもしれません。
明日から6月がスタート。
さらに雨の多い季節になっていきますが、気象情報に注意して、大雨に備えてくださいね。

執筆者:箱崎