天なびコラム

第8665話

2024年07月18日

坐禅体験

先日、京都のあるお寺で「坐禅体験」というものに参加しました。
入門編のようで、座り方と呼吸法を教えてもらった後に15分の坐禅を2セット行うというものでした。

坐禅中は心を一箇所に集中させるのが理想的であるとされています。
坐禅で「叩かれる」というイメージがされやすいあの木の棒は警策と呼ばれ、集中力を高めるためのものとされます。
私が体験したプログラムでは、叩いてほしいときには合掌で合図をして見回りの僧侶に叩いてもらう、という流れでした。

いざ始まってみると、最初の数分こそ集中できたものの、次第に「あの人叩かれたな」「せっかくだし1回ぐらいは叩かれておいたほうがいいよね」「でも1巡目は早いか」「連れの後追いで叩かれるのは体裁が悪いから行くなら次だな」「あの人毎回叩かれに行ってて面白いな」などと考えていました。雑念を振り払うのは難しいようです。

とはいえ、終わってみると何だかスッキリしたような気持ちになりました。
坐禅は繰り返し行うことによってリラックスできる、集中力を高められるなどの効果があるとされています。

坐禅体験ができるお寺は全国各地にあるようです。
心を落ち着けたい方、無になりたい方、木の棒で叩かれてみたい方などはぜひ坐禅体験をしてみてはいかがでしょうか。


執筆者:ぴーる