天なびコラム

第8666話

2024年07月19日

この夏をどんげかせんといかん

梅雨前線が北上しつつあり、真夏の空気がすぐそこにという感じがしてきました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。これからさらに、というのに既にもう耐え難い暑さですよね。この先迫りくる真夏をどう乗り切りましょうか。
暑いと食欲もなくなり、さらに体力が失われ...という悪循環に陥ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そんなとき、ピッタリの料理があります。皆さんご存知(?)「冷や汁」です。
私が育った南国宮崎の郷土料理です。
最近では九州以外でも知られるようになってきた気がします。
全国規模のチェーン店のメニューで見かけた時は、なんだか誇らしい気分になりました。

材料は、焼いた魚のほぐし身、きゅうり、豆腐、味噌、ごま、薬味(みょうが、大葉、しょうがなど)。
これらをだし汁でといた冷たい汁を麦ごはんの上にかけていただく料理です。魚はアジが普通だと思いますが、鯛が使われることもあるようです。こうなるとごちそう感が増しますね。
味噌は宮崎では麦味噌が主流です。だた、ご家庭の馴染みのある味噌でも美味しいと思います。
暑い夏、母がたまに作ってくれました。
栄養もあって、サラッと食べることができ、またみょうが(母の作る冷や汁には薬味のみょうがが必ず入っていた)のアクセントもきいていて私は好きです。
今年の夏は冷や汁に頼ることが多くなるかもしれません。
興味が湧いてきた方はぜひレシピを調べてみてはいかがでしょうか。

最後はせっかくなので宮崎のことばで(あの有名だった知事の西諸弁とは若干異なります)。なじみのある方はご唱和ください。
ぬきぃときたぶっと、てげうめっちゃが!いっかいたべっみないよ!
(暑い時食べると、とても美味しいですよ。一度ご賞味ください。)

執筆者:空手踊り