天なびコラム

第8688話

2024年08月10日

AppleVisionProで今後できそうな未来と現状

今年の2月に米国限定でAppleからVision Proというデバイスが新しく発売されましたね。私はこれを早く体験したいとずっと思っており、やっと6月の下旬に日本でも発売され、購入しました。まず、Apple Vision Proって何なの?何がすごいの?と思う方がいらっしゃると思うので、簡単に説明します。

Vision ProとはVRのようなゴーグル型のデバイスで、4.5Kに相当するディスプレイと12のカメラ、5つのセンサー、6つのマイクを搭載しています。厳密にはVRではなく、空間コンピューティングであり、ARに近いものです。視界を遮らず、自分が見ている部屋に仮想的にディスプレイや3Dモデルを配置できます。想像しやすい例としては、SF映画のホログラムのようなものが空中に配置できるようなものです。

さて、このデバイスを使って今現在何ができるのでしょうか。これを知るために、私はVision Proをつけて約二週間仕事をしてみました。まず、できることはMac(パソコン)の画面を実際のサイズよりも大きく表示したり、空間にウェブブラウザをいくつか配置したりすることです。実際に使ってみると、作業効率が向上しました。そして、いくつかのテストアプリを作ってみました。まだ一部の機能に過ぎませんが、カメラとセンサーを使ってオフィスを3Dモデルにしたり、物体の認識、手の動きをリアルタイムでトラッキングしたり、地図を立体的に表示したりできました。

上のようなことができることで、今後何ができるのでしょうか。おそらく、私たちが想像できることはほとんどできるのではないかという考えになりました(実際に空を飛ぶなどを除く)。空間コンピューティング技術は様々な分野で新しい可能性を広げるのではないかと考えています。エンターテインメントでは、没入感のある映画やゲーム、教育分野ではインタラクティブな学習や専門教育のシミュレーションが実現し、より深い理解が得られます。医療分野では、遠隔診察や外科手術の精度向上などが期待できるのではないでしょうか。
時間があればぜひ近くのAppleStoreで体験してみてください!!


執筆者:うさぎは