天なびコラム
第8691話
2024年08月13日
夏だ!積乱雲だ!雷だ!
夏真っ盛りですね。
夏の風物詩、空高くそびえ立つ雄大積雲や積乱雲を毎日のように見かけています。あたためられた地表付近の空気が上昇していく流れによって積乱雲は形成されるので、それだけ日射が強い日が続いているということでしょうか。
夏らしい空を演出する積乱雲ですが、雷を伴って叩きつけるような激しい雨をもたらす存在でもあります。
積乱雲の中には激しい上昇気流があり、湿った空気が吸い上げられてゆくと上空の冷たい空気に冷やされて水蒸気が凝結します。上へ上へと運ばれる水粒子はやがて氷晶になり、より大きく成長するとあられになります。重いあられは上昇気流に逆らって落下していく途中で氷晶と衝突し、その摩擦で氷晶やあられが帯電して、やがて雷放電が起きるというわけです。
先日、広域で何度も発雷しているのを目撃したので動画に収めました。城壁のように天に立ち上がる姿や、荒々しく稲妻を走らせている様子には、大自然の威厳や雄々しさを感じます。
積乱雲は傍から眺めているぶんには荘厳に映るかもしれないですが、いざ自分に近づいてきたとなると、土砂降りに捕まったり、落雷、ひょう、突風などの危険があります。この時期は、夕立、急な雷雨に注意しましょう。
執筆者:きぼりぐま