天なびコラム
第8710話
2024年09月01日
祖父の教え
9月1日は私の祖父の誕生日でした。祖父は農家として長年働き、自然の恵みと恐ろしさの両方に向き合いながら生きてきました。農業というのはまさに天気と「にらめっこ」です。雨が降り出せば換気していたビニールハウスをすぐに閉めに行かなければなりませんし、大風が吹きそうなら早めに野菜を刈り取っていました。祖父は天候や季節の変化を読み取り、それに合わせて作業を調整したり、はたまた翻弄されたりしながらも、作物や家を守ってきたのでした。
そんな祖父を見ていた母も天気予報には敏感ですし、悪天候の前と後で家の周囲を確認してまわる習慣が身に染みついています。その母の下で育った私にも、激しい気象や災害に備える意識が根付いているように思います。
さて、今日は関東大震災を教訓にして、防災訓練や教育が全国各地で多く行われる日でもあります。備蓄や避難経路の確認、家族との連絡手段など、具体的な対策を見直してみる機会というわけです。
そして、今まさに台風10号が日本を縦断し予断を許さない日々が続いていますが、そんな状況もまた、自然の脅威を思い起こさせ、命を守るための備えを再確認することを求めています。
祖父が示してくれたように、防災のための準備を怠らず、いざという時に迅速に対応できる行動力をもち合わせていたいなと強く決意するのでした。
執筆者:きぼりぐま