天なびコラム

第8729話

2024年09月20日

50-50

「このカードを引けば、勝つか負けるかの確率はフィフティフィフティだ」
というように「フィフティフィフティ」と聞けば普通なら、ある2つの事柄で利益やリスク、責任などが50対50に均等に分かれているというシチュエーションを思い浮かべます。それが「失敗」や「負担」といったものならばどちらか一方で、もう片方は何か嬉しいことであってほしいものです。
ところが今夏、厳しい状況2つを両立してしまう「フィフティフィフティ」が記録されたといいます。

というのは、日最高気温が35℃を超える「猛暑日」と日最低気温が25℃以上となる「熱帯夜」の観測数がどちらも50日オーバーとなる地点が現れたのです。
名誉ある(?) 昼夜ダブル達成は京都市と太宰府市です。先日9月15日に京都市では今年50日目の猛暑日を、太宰府市では今年50日目の熱帯夜をそれぞれ記録しました。15日時点で京都市は既に熱帯夜50日超、太宰府市も猛暑日は50日超だったため、両市ともに暑さの二大タイトル獲得というわけです。
太宰府市では毎日のように35℃超となり、年間猛暑日数の最多記録を更新し続けていますが、9月18日時点ではとうとう60日に到達、実に1年のうち2ヵ月が猛暑日ということになります。聞いているだけで汗が滲んできそうな気配です。

「暑さ寒さも彼岸まで」とは言いますが、果たしてこの猛烈な残暑はいつになったら落ち着くのでしょうか…
涼しい秋が待ち遠しくてたまりません。


執筆者:きぼりぐま